ミャンマーはいまや経済開発の対象としてしか,関心をもたれていない

postmark-t2009-08-23

 どこにトラックバックすればよいか分かりませんでしたので,とりあえずこちら
http://nofrills.seesaa.net/article/83899852.html
に.

 今晩更新する予定の内容から.

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 【質問】
 サルウイーン河ダム開発問題とは?

 【回答】
 サルウィーン Salween 河最下流部,左岸支流,タイ領内から流れ込むモエイ川との合流点より33km下流,ハッチ・ダム Hat Gyi Dam 建設をめぐる問題.
 タイ・ミャンマーの共同事業.
 タイ政府は,ダムを高くして,洪水期のサルウイーン河の水をユアム Yuam 川に導いて,マエ・ラマ・ルアン Mae Lama Luang にダムを造って,トンネルで既設のブミポン・ダム Bhumipol Dam へ導こうとする案を懐に入れているという.
 だが,この調査工事にあたって,5,000〜6,000人のカレン族強制移住させられて,避難民としてタイ領に流れ込み,厳しい生活を強いられているという.
 詳しくは
The politics of dam construction along the Salween
http://my.reset.jp/adachihayao/index090818A.htm
および
「日刊 アジアのエネルギー最前線」,2009.8.18付
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm
を参照されたし.

 カレン族は2008年現在,組織が三分裂している状態にあり,政府軍側に寝返る組織も出ているが,本件の状況如何では,政府との対立が再度深刻になりかねない.

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 中国もインドもまた,ミャンマーに対し,開発話を進めているという状況.
 そこには民主化の話はどこにもなく,まして「長井健司」は完全に忘れられたと言っていい.

 せめて,しつこいブロガーとして「NAGAI Kenji」の名前は機会があれば連呼していきたい.